Dr.コラム

2017.10.01

【消化器内科】ヘリコバクター・ピロリ菌について

ヘリコバクター・ピロリ菌についてご存知ですか?
ヘリコバクター・ピロリ菌(以下ピロリ菌)は胃の粘膜に生息する菌で、感染していると胃や十二指腸の慢性炎症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの原因となります。 ピロリ菌感染による慢性胃炎が長期間持続すると、そこから胃癌が発生してくることもあり、ピロリ菌感染は胃癌の一因であるとも言われています。

多くの場合は幼少の頃に感染し、感染経路は親近者や飲み水(井戸水)、便など様々ですが、特定できない場合がほとんどです。その後は症状なく経過しますが、一度感染してしまうとほとんどの場合、除菌治療をしない限りは胃の中に生息したままになってしまい、長い年月をかけて胃や十二指腸に慢性炎症を起こしつづけます。上下水道の普及によりピロリ菌の保菌者は減っていますが、普及期に幼少期を過ごした50代以上の日本人の約70~80%が感染者であると言われています。

ピロリ菌感染の有無については、血液検査で抗体の有無を調べる方法、内視鏡下に採取した組織で調べる方法、検査薬を服用した後の呼気(吐いた息)で調べる方法、その他便や尿で調べる方法などがあります。

ピロリ菌感染が陽性であった場合、ピロリ菌を退治する除菌治療という治療法があります。胃薬と抗生剤2種類を7日間服用するという比較的簡単な治療です。除菌治療によりピロリ菌を退治することができた場合は、慢性に起こっていた炎症は終息し胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発率は大幅に低下します。

以前は内視鏡検査で胃潰瘍や十二指腸潰瘍が伴に認められない限り、ピロリ菌感染が陽性であってもピロリ菌を退治する除菌治療は保険適応ではありませんでしたが、2013年からピロリ菌感染による慢性胃炎が確認された場合についても保険で除菌治療ができるようになりました。保険でピロリ菌感染の有無を検査したり、除菌治療を行うにはまず内視鏡検査を行う必要があります。

ピロリ菌感染による慢性胃炎が長期間続くと、胃液や胃酸の分泌が十分ではなくなるため、消化不良や胃もたれ、食欲不振といった症状が出現することがあります。
症状にお心当たりのある方や検診で異常を指摘された方、ご家族にピロリ菌感染者がおられる方、また以前ピロリ菌感染を指摘されたまま未治療の方は一度消化器内科にご相談下さい。

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